私自身は必ずしも好みではありませんでしたが、
間違いなく記憶に残る噺家である
故・桂枝雀さんが、

「笑いとは緊張の弛緩である」

とよく言っていらっしゃいました。

整体とはまったく無縁な頃に聞いたのに、
なんとなく記憶に残っています。

ずっと保ってきた神経の緊張、集中の一つの流れが、
何かのきっかけで、

「ガクッ」
「え~?!」
「な~んだ!」

と突如としてブツッと切れてしまうと、
体の中にある種の急激なショック、衝撃が走る、
そして、それが体の中で収まらなくなるレベルになると、
排泄作用としての笑いが起きる、
ということであれば、どうも当たっているように思いますね。

緊張と弛緩、といえば、
これはもう整体操法、人体力学体操の世界となります。

笑いが心をほぐす、そして強くする、
とすれば、神経というか、アタマの中を、
引っ張ったり、緩めたり、の繰り返しの結果、
心の弾力と言うようなものがよみがえる
からでしょう。

と、ここまで来て、
笑いと言えば、くすぐられて笑うというのもあるな、と思いつきました。
小さい子供なんか、
「ほらほら~」
と近づいて行っただけで、もうたまらず笑い転げてしまう。
これなんかも、体の急所への刺激、あるいは刺激がまもなく加えられるという緊張感、
それの極で、笑いが生じるのかな。

ところで、私、
昔はとても我慢できなかった、
膝小僧とかわきの下、あるいは足の裏だって、
触られても、なんとも感じなくなってしまいました。

感受性の幅が広くなった?
というのとは、別の理由が思い浮かんで、
なんだかちょっとさびしい感じもしますね。