先日、テレビで知床半島のヒグマの親子を2年間追ったというドキュメンタリーを観ました。

それによると、知床半島のある地域(名前は失念)は、特別にエサが豊富なところで、
そのゆえか、例外的に生息密度が高いのだそうです。

知床といえば、冬はさぞかし厳しかろう、と思いますが、
予想に反して、夏にエサが極端に不足する時期があって、
その夏に生き残れるかどうかが、その先、生きて行けるかかどうかの
言ってみれば「いのちのふるい」のようです。

その時期、親グマも子グマも極端にやせ細って、大げさではなく、まるで犬のようです。
足元がふらつくくらいに弱っています。

たまに流れ着く寿命が尽きたイルカなどが宝物で、
いつ流れ着くかわからないそれを待つだけの体力があるか、
そして、そのエサを他のクマから奪ってでも食べる力があるか、
が生存のカギ。

強い個体だけが生き残れる厳しい世界ですね。

人間は、技術やら知識やらの進歩で、
少なくとも現在の日本では、そのような生存競争からは逃れることが出来ています。

逃れられているから、そのあたりの能力、
つまり、栄養を貪欲に吸収し、蓄え、いざとなった時に活用するような力、
また、奪ってでも食べる、という気力、
なんかは退化して当然なのでしょう。

ただ、そのあたりから自由になってできた余力を、
世の中のためになるように、
すくなくとも、あのような厳しい世界に生きる生き物たちの
じゃまにならないように使いたいものだ、
なんて思いました。