忘れないうちに、最初の問いかけについての考察を一つ、
ウィルスべったりの指をなめても、
目をこすっても、
感染すらしない人はどういう人か。
もちろん、病原体そのものとの接触濃度は大問題でしょうが、
その条件が同じなのに結果が違う人は?
一つの考え方としては、
ウィルスが体内に入り込む前(感染する前)に防御に働いている
「関門」の働きがとても良い人、
ではないか、ということ。
たとえば、唾液の酵素、気管の粘膜、胃の消化液など、
侵入者が体内に入り込む前に、
捉えたり、死滅させたりして、
防御してくれる働きが体にはあります。
整体では、
唾液や涙、粘膜など体から滲み出てくるようなものの働きは、
汗←→肺/心臓←→(体液の)「流れ」
と関わりがあると考えます。
体内のさまざまな仕組みのコントロールに関係する
「ホルモン」の働きと「汗」も深い関係があると見ます。
夏など、汗をかくべき時にしっかりかいておくと、
冬の寒さにも強く、
上記のような防御関門も強くなると考えます。
また、それぞれの分泌する器官が適切に働くためには、
それらに疲労が溜まっていないことが大切です。
胃液などの消化液について言えば、
胃に疲労が溜まっていないこと、
簡単に言えば
「ふだん食べすぎていないこと」
はとても重要なことです(気をつけましょう、お互いに)。
たとえば、介護や育児で腕をよく使う人は、
腕のみならず、気管を含む呼吸器にも負担をかけていらっしゃることが多いです。
ふだんからそれらの蓄積疲労をリセットしておくことは大切です。
以上、ポイントは、
「汗をかくときにはかきましょう」
(ただし、夏の過ごし方についてはいろいろ注意もありますので、アーカイブを探索してみてください)
「免疫に関係しそうなところの偏った疲労はこまめにリセット」
でした。
余談のようで余談でない話ですが、
このたびはともかく
手指のアルコール殺菌、手洗い励行
が徹底されました。
それは未知のウィルス対策としては当然のこととして、
手指に常在するいろいろな細菌などのバランスは
ふだんと全く変わってしまっているでしょうし、
皮脂が失われたりもして、
ここで取り上げた感染前の防御関門としての働きの面では、
なにかデメリットもあるかもしれませんね。
でも、今シーズンはインフルエンザの感染率も大幅に下がったとのことですから、
多分メリットの方が大きい、のでしょう。
この辺りは騒ぎが落ち着いてきたら、
専門の方に研究していただきたいところです。